6/23拍手お返事（サロメ論へのご感想お返事)

ちょいと急にバタバタすることが入ったもんで遅くなりました……。すみません。

iv様

　タイプ論、確かにわかりにくかったかもしれません（ある程度知ってること前提に書いてある文章になってしまっていたので）……。
　もっと長い話なら、「全体を見て、特にこことかここでこういう言動を取ってるから、このキャラの行動原理とか判断基準は具体的にこう」と言えたのかもしれないのですが、いかんせんサロメは短いのでそれができず……あの短さがある(主題以外の部分が見事にそぎ落とされている)から私はサロメに魅了されているのですが。＞極めて刹那的な耽美さを謳った戯曲
　サロメはじめどこにも行けない孤独なキャラの魅力って、iv様の仰る通り「誰も特に救われない自己完結の世界」で終わってしまうことだと思います。知性がないわけではない（むしろ頭の回転とか、地頭は良かったりして、知性そのものは登場人物中トップクラスで持っている）のに、賢い生き方ができないのが切なく美しいなあと。悲しいラストを迎えていても、「賢い生き方をできなくさせるほどのもの」に出会ってしまうのって(ものにもよりますが)ある意味得難い幸福でもあると思うので、どこかでそういう生き方に憧憬を抱いてしまっているのかもしれません。現実にはとてもできない、フィクションの中でしか許されない生き方だからこそ。

　ご丁寧なご感想本当にありがとうございました！　よろしければまた何かネタを与えてやってください。