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長いのでたたんでおきます。
細かいところは既にうろ覚えでござるー。
細かいところは既にうろ覚えでござるー。
■冒頭の宇宙のシーンが長い。ただでさえ尺足りてなさそうな時間なのに大丈夫なのか……でもアイオロスへの追撃を最初に持ってきたのはいいと思います。今回の光政翁は、なんだ、冒険が趣味の良い人そげなおじいちゃん。という事は100人兄弟設定は消えてるのかな。ギャラクシアンウォーズがないから100人兄弟設定はなくても問題ないし。
じいさまとアイオロスが会ったあそこはなんだったんだっけ、女神か聖衣か聖闘士となんか縁がある場所なんだったっけ?
■辰巳さんが普通の執事っぽい初老の男性に変更されている。私は原作の、スキンヘッドでアニマルプリントを着て剣道三段で竹刀を持ち出す辰巳さんがあれで結構好きなのだが、こっちの辰巳さんは普通にいい人なので(いや原作辰巳さんが悪人と言うつもりはない)特に文句はない。車を運転しながら沙織さんに小宇宙や女神の解説をするけど、ここはちょっと予備知識がないとわかりづらいかな。
沙織さんは原作沙織お嬢と正反対ですね。沙織お嬢はなんか高貴さみたいのが確かにあるんだけど、LoS沙織さんは気弱系。多分沙織お嬢は馬になりなさいの後から帝王学とかやったんだろうけど、LoS沙織さんはそういうの受けてない感じ。
■教皇からの刺客襲来で、辰巳さんがカーチェイス。おいこのひと結構すごいぞ。しかしさすがに逃げ切れず、沙織さんは星矢が救出するも車炎上。
「俺は星矢。ペガサスの聖闘士だ!」うおお、星矢が熱血系だけど爽やかだ。LoSはなんか全員、あの原作のジメッと感が消えてなくなってますね。物足りないと思う人もいるかもですが、私は結構いいと思います。時代に合わせたってのと、人質とられて強制修行がなければ、意外とみんなこんな感じで爽やかさんだったのかも、と思う程度には違和感はないです。
■聖衣はペンダントトップから箱が出てきて聖衣出現装着、と一段階増えた感じに。そりゃあんなでけえ箱ずっと背負ってられんわな。
■氷河がバイクに乗って登場だぜ! そのまま敵雑兵へあたーっく! それはいいんだが、氷河よ、そのびしっと決まった着地ポーズはなんだ。うん、頭にアヒルがいなくてもこの氷河は許す。
■「遅いぞ!」おお、辰巳さん生きてたよ。しかし21世紀もはや10年以上経過して、爆発アフロが見られるとは思わなかったよ。しかもこんな金手間かかったリアル系フル3DCG映画で。
■城戸邸かな? 沙織さんが落ち込んでいるというか悩んでいるというか、女神であることをどう受け止めればいいのかわからない感じ。沙織が女神であることを自覚し受け止めるまで、ってのは原作では一切なかったので、そういう部分の補完としてこの描写を入れたことは評価したい(内容・経緯・結論的にはベッタベタですが)。ポジションと背景があって、「確かにそんなことになっても困ると言うかどうしたらいいかわからんよね」、と思える描写があれば、私は結構ウジウジ系ヒロインも好きになれる模様。割と意外な自分を新発見。
紫龍だけ聖衣を装着したまま。「何が起こるかわからん」紫龍が正しい。他の連中も聖衣着ろ。
今回の映画に基本文句はないのだけど、瞬が靴履いたままソファに横になってるのはいただけない。瞬ならちゃんと靴脱ぐ、って言うか瞬はソファに寝っころがるような子じゃないやい。
■沙織さん、何があるかわからないんだからバルコニーに出るとかやめときなよ。
星矢が過去回想。「子供の頃に会っていて、甘酸っぱい思い出のある二人」「人と違う能力に戸惑い内向的になってしまっている少女」とまあこっちもこっちでベタなんですけど、この思い出のために星矢は聖闘士になったんだろうな。癒しの力は「知恵と戦いの女神」アテナの能力と言うか職能としては微妙な気もするけど、ヒロインとしてはよくある能力だし、結局何ができるのか役に立ってんだか立ってないんだか放つタイミングの線引きがよくわからなかった沙織お嬢の女神の小宇宙よりは遥かにわかりやすいので、「ベタなのは様式美」(というか2時間に収めるなら仕方ないよねとか描き方が悪いわけではないのでいいんじゃね)と思えればこれでいいと思う。
■で、バルコニーで話す沙織さんと星矢。だから聖衣を着ろ。
■着ろっつってんだろ。
■だからもうアイオリアが来ちゃったじゃねーか! 聖衣を着ろ!
■聖衣のデザインはいいんだけど、うーんやっぱりアイオリアにヒゲと口ピアスはまだなんか違和感。それからお前らさっさと聖衣を着ろ。交代制でいいから。
■小宇宙が高まると目が光るってのは、これもやっぱりベタ演出だけど私は好き。
■アイオリアが一旦退いて、沙織さんに矢。逃がしちゃった分は一輝兄さんが始末してくれまし
た……が、LoS一輝は「THE・漢」「良くも悪くも非情かつウェット」「兄貴」感が全然ないんだよなー。前髪あげてるから、妙にチャラく見えちゃうし。あと聖衣が紫色ってのがなんか変態ぽい。いや、赤は星矢に使われてるし、一輝のキャラ的にはLoSにおいても白は違う、というのはわかるんだけど。
■矢傷(というか呪いかなあれは)の治療とアイデンティティの確認のため、星矢たちと共に聖域へ向かう沙織さん。聖域はギリシャにあるわけではなく、聖衣召喚のペンダントトップを使ってゲートを開いて行くところになってる。そして結構規模がでかい。寒くなくて豊かで技術も発展してるアスガルドって感じ。そんでさっさと十二宮に向かいますが、ムウ様唐突に登場して唐突に味方してくれてて、すげー知的クール。そらメガネにもされますわ。聖衣の修復技能が今回出てこないからか、LoSムウ様は「実はこいつけっこうな腹黒なんでは」的な雰囲気全くないですね。
■めっちゃ時間かけてアルデバランがステーキ食ってるところを映す。……ここでこんなに時間割いてて大丈夫なのか? そしてアルデバラン、その鼻ピアスはやはり牛リスペクトなのか?
■私の周りでは「かませ牛」との呼び声高いアルデバランですが、相変わらず好漢であるので力量を認めたらあっさりと通してくれます。
■サガはアイオロス追撃時に死亡したという事になってるので、主不在の双児宮はスルー。
■さあさあやってきました蟹の出番! 原作の描写ですでに「見るも無残、語るも無残、なぜこんな事になってしまったのか蟹座」と言われる蟹ですよ!
■……。
■…………。
■………………。
■どうしてこうなった……。
■どうしてこうなった!?
■どうしてこうなった! どうしてこうなった!(踊りながら)
■いや何度も言ってるけど嫌いじゃないのよ本当なのよ
■なんかね、すごいね、今更なんだけど、歌うのよ蟹が。
風船使って空中から降りてきながら歌ってるのよ。んで赤とか青とかえらいメリケンカラーな壁の死に顔がコーラスるのよ。それに凄い尺取ってるのよ。
■「俺以外は全員鉄クズ」青銅へのレイシズム(ブロンズとアイアンの区別がついてない)てわけじゃなかったんだな。悪であることに躊躇がないというのが私の蟹好きの最大要因なので、これはこれで良し。だがそうすると、教皇の真実と力に気付いて、それをこそ良しとして悪に回ってるわけじゃないんだよな……まあいいけど。好きだから。この蟹はこの蟹で。
■積尸気冥界波。紫龍が飛ばされるのは原作通り、あれ、氷河も一緒に消えた……というか唐突に瞬間で消えたので、アナザーディメンションかと思った。
■蟹の腋毛。なぜそんなところのリアリティに凝るのか。
■あじゃぱーがなかった代わりに、紫龍を蹴りまくるときに「蟹! 蟹! かにかにかにかに!」と連呼していたので、これを蟹の新たなるメイ言としたい。
■聖衣に見捨てられる蟹だが、だからまずなぜこいつを黄金と認めたのか答えろ蟹聖衣。
■蟹のインナーはブロンズ色のビキニパンツ。背中に「蟹」の刺青。命乞いっぷりが涙を誘う。さようなら、蟹。私はあんたは好きだけど、原作蟹は積尸気まで追いかけられても、LoSの蟹は追いかける気にはならないよ……。
■友人が「ディズニー」と言っていたので(確かにディズニーの小物系悪役だわ)、ディズニーはこの「蟹With死に顔コーラス団IN巨蟹宮」を作るべき。
■氷河は積尸気の中にいなかったんだけど、カミュが助けてくれたとのことで宝瓶宮。「わが師」と言うのはお約束だが、なぜ「わが師カミュ」ではないのか氷河よ。そして絶対零度の長台詞はカットですかわが師……。しかしあれだな、マーマの存在がない氷河ってまともだな。カミュ、聖衣のデザインがアレなんで、オーロラエクスキュージョン撃てねーじゃんと思っていたら、なんか気づかない間に水瓶の位置が変わっていた。DVDで確認しようと思う。
■どこだったか忘れちゃったのでここでまとめて書くけど、傷ついた青銅(誰だったか忘れてしまった……)を助けるため、沙織さんが傷をおして癒しの小宇宙発動。呪いが進む。12時間かけて心臓に到達する矢じゃなくて、女神の小宇宙を奪うための呪いであるらしい。
何度も言うけどベタですが、嫌いじゃないですよ。独断専行して勝手にピンチになって聖闘士に迷惑かけてあげく死にかけたら「あなたには命があるではありませんか。命を燃やしなさい」と暴言かます沙織お嬢(いや沙織お嬢も嫌いじゃないのよ私は)よりはまともというか、いい子だね、って感じ。
あと教皇が青銅と沙織さん達を偽物やけんねって民衆に説明するとき、沙織さん横にいてさ、何って思ったら姿変えた女聖闘士だったんだけど、結局この女聖闘士については何も説明無かったんよね。ここは残念。一体誰でなんで教皇に従っているのか。ああ気になる。背景によっては私が激しく萌え転がる位置にいるのよ彼女は。女で変身というと(変身・外見コピー能力シーンはなかったが)ジュネさんがカメレオンなんだけど、あの人完璧青銅(というか瞬)側だしなあ。
■アイオリア戦。一時的に洗脳されるのは原作通りですが、カシオスがいないよここどうすんだよと思ってたらシャカが助けてくれた。のでシャカ戦はなし。原作の「シャカの目を開かせてはならない(本気を出させるな)」→青銅全員勘違いして「目ェ開ける前にボコれ!!!!!!!」っていうバカっぷりが好きだったので、仕方ないけど少々残念。
■理由を忘れたが、先に人馬宮。壁に文字刻んで壁直してっていうアイオロスの悠長さは同じ。
■シュラ&ミロ戦。シュラの聖衣デザインかっこいいなおい。ちょっと色が薄めで上品な金に水色とマントがすごくいい。聖衣デザインで言うなら山羊、羊、獅子が個人的3トップ。ミロがマジで完全女性になってたが、「スカーレットニードル」のクールな言い放ちが超カッコイイ。どこぞの絶対零度クール連呼師弟(原作版)より遥かにクールだぜ。瞬がピンチで一輝が来てくれるのってここだったっけ?(今ちょっと文庫版しまいこんじゃってるので記憶が曖昧)とりあえず兄さんは瞬のピンチには来てくれる、というか「群れるのが嫌い」とだけ言われていたが、「基本的に瞬がピンチの時にしか来てくれない」を一貫しているだけな気もする。そしてマスクが紫だから変態に見えるんだってば! 金メッキ呼ばわりは面白かったけど。
■小宇宙がさらに高まるとヘッドギアが出てきてかしょんかしょんとフルフェイスヘルムになる、このモーションはやっぱかっこいいよなあ。
■天と地のはざまに美しさを誇る美の戦士アフロディーテ、出てきたと思ったら教皇に殺された……。女神の小宇宙を充分奪ったからもういいとかサガ言ってますが、いや、違うところに時間を割きすぎたんじゃないのかと言う気がしなくもない。魚は犠牲になったのだ……蟹描写時間の犠牲にな……。
■クリーチャー化したサガが大破壊をはじめて、黄金がサガ以外のクリーチャーと戦いに行く。多分一般人の避難誘導とかは白銀あたりが担当してるんだろう。
■射手座聖衣装着の星矢、翼持ちのケンタウロス状態に。普通に考えると前脚の部分は星矢の脚なんだけど、立った瞬間の前脚の動きが完全に馬だったので、聖衣が勝手にそう動いたのか星矢がエビぞってるのかイマイチ判断が付きかねる。
■倒されたサガ「私は大変なことをしてしまうところでした」おい今の大破壊は大変なことに含まれないのか、と言ったら友人曰く「聖闘士にとって大変なことってのは女神殺害だけなんだと思う」といわれて妙に納得。
■えー、私はLoS好きですが、んで基本文句もないと言いましたが、LoSサガは正直魅力が原作に比べて数段落ちますね。LoS版星座カーストが出来たら双子は王者の星から転落するんじゃないかなこれ。サガにおいて重要かつ魅力の源泉になっているのは、黒サガと白サガが同居していて、白サガはずっと苦しんでいたということなのに、ずーっと黒サガ一辺倒で、最後に白サガ一瞬だけ出されても、「サガとしての魅力」「サガならではの魅力」ってのは感じられない。あと個人的に左右ツートンカラーの聖衣もイマイチ。シルエットとかディティールは他の聖衣と同様にいいんだけど、二面性の表現としてはベタ通り越して「それやったらあかんやつや」だし。サガの心中における白サガと黒サガの対立が全く描かれていないから余計。なんだろ、原作サガは超えられないからあえて描かないようにしたんだろうか。
■女神であることを受け入れた沙織さんのスピーチ。別にひねった言葉は言ってないんだけど、そのおかげで背伸びも無理もしてなくて、できる範囲で、それでもがんばってやっていこう、と言うのが伝わってくるのでよいと思います。がんばれ。CVが声優さんじゃなく、決してうまいアテレコではないのですが、特に違和感も嫌悪感もなく、この沙織さんには声優使うより逆に良かったんじゃないかな。
■ああ文句もう一個あったわ……エンディングの曲がペガサス幻想じゃない。なぜだ。YOSHIKIの歌が悪いとは言わない。だがなぜペガサス幻想じゃないんだ。
■オチ。沙織さんの誕生日祝い。紫龍が聖衣を着ている。「誕生日だからキラキラしている方が」「いや痛いだろ」まさか原作においては青銅中で1、2を争う痛いキャラ(いや勝手な個人的基準でね)である氷河が紫龍にツッコミを入れる日が来るとは思わなんだ。紫龍のボケは、「ああ、紫龍がボケるならこういうベクトルだよね」とすんなり受け入れられたんですが、氷河がツッコミは割と衝撃でした。だがいい、構わない。初登場時の着地ポーズでLoS氷河はすべて許した。頭にアヒルがいなくても、白鳥ダンスがなくても許した。
■とりあえず、多分だけどDVDは買うと思う。もう数回くらい見たい。
■別物過ぎてダメって人も多いかもしれませんが、私は大分楽しみました。
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