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遅くなりましたがレビューに頂いたご感想のお返事ですー。
 長いですよ。

 なんかブログ拍手も頂けてますねありがとうございます!






 まずはなっがいぐだぐだ文句レビュー読んでくださってありがとうございました……! 自分で再読しますと言っておいて長い疲れたうぜえとばかり綴った内容で、いや多分予想はされてたと思うんですが。

 黒桐はやっぱほんとは壊れてるキャラなんですね……しかし黒桐に限らず、奈須氏の書かれる壊れキャラって、「本気で壊れてるけど理解できる範囲で理屈も通じる」か「理解できない理屈じゃない壊れ方だけどベクトルとしては中途半端」の2種で、どうしようもないぶっ飛びガチイカレがいない気がするんですよねー……。信者の方が「救いようがなく狂ってるけど格好良くて燃えるだろ!?」ってぐいぐい押しつけてくる感じは(型月信者の知人はいませんが)なんとなくわかる気はします。奈須さんからはそれほどの押しつけがましさは私感じなかったんですが、これは単に私から見て「こいつら全員スベってる」(具体例:ステイナイトアーチャー)で止まってるのと、とにかく「世界観設定説明うぜええええええええ!」が強いからだと思います。萌えも萎えもポイントは人それぞれですので、信者さんや私と観点が違う方を非難するつもりはないんですよーう。いや本当ですって……。

 藤乃、桜の原型なんですね。確かに根暗ヤンデレ後輩凌辱、誰も知らない何気ない救われた瞬間から主人公に恋、と共通記号は多いですね……桜は好きなんですが、私からの二人への評価の差はストーリー構成や恋心描写の差が多分原因かと。藤乃も嫌いではないんですが。式がボロカスに言ってるので。……そういえばHFのルルブレ複製って、いつルルブレの効果を士郎は知ったんだったっけ……。
 あーあーあー死にかけ中に恋愛ポエムは(サムかったので気づきませんでしたが)確かに少女趣味です! 頭悪い子だから「何寝言ダジャレ言ってんのこいつ」で止まってました!
 矛盾螺旋は理解できるキャラはまだ多いんですが(アルバ含む)、いかんせん長いんですよね……。エリートが足元救われるのはお約束ですが、ぽっと出の天才がそれをやるので正直陳腐さが漂ってしまってる気がします。橙子の凄さもそのせいで伝わってきてない気が。

 鮮花の禁忌は確かにごっこ遊びっぽいですね。特別になりたいというのも起源から来てるんでしょうけど、その割には禁忌の方向じゃなくて選民主義エリートの方向に行ってますし。社会的には全然禁忌じゃない……。「~なんだから!」が苦手な方が自分以外にもいてちょっと安心しました。

「人は一生で一人しか殺せない」私はこれ全然わかりませんでした! 胸を張って言いましょうわかりませんでした! 奈須さんてこういう感覚を理論にまで押し上げるの正直下手な部類じゃないかと思います。というかこれは今後式は殺人を犯さないから幸せになってもいいよねという言い訳(だから理屈になってない)に見えます……。独りよがり感もそこから来るものじゃないかと。

 恋愛観ですが、奈須さんというかタイプムーンはもともと同人エロゲ屋さんですから、ボーイミーツガールに過剰に幻想を求めてしまうのはある程度仕方ないかなーと思います。ある意味王道。
>・一目見て愛してしまった相手をどうしても救済したい、自分のこの手で。
 ↑これFateセイバールートの士郎まんまですね……。
 教えて下さった志貴も黒桐もセイバールート士郎もこれですよ……。奈須さんご自身の救済願望は測りかねますが、主人公が「惚れた相手の尺度を無視して自分勝手に近視眼な救いを押し付けて『あいつを救った自分』が救済される」ってああロマンチシズムにナルシズムにヒーロー願望と救済願望と自己陶酔が恋愛の名のもとに後先無視して美しい話にされるパターンですやん……。

>・相手を愛してしまった自覚が本人に無い。逆パターンで、相手は自分の想いに気付いてくれない。
 ↑こっちは蟲じーさまもですけど、アルバもおそらくこれですよね。理緒も黒桐に対しこっちですね。まあ現実でも恋愛のパターンってそんなに多くはないだろうとは思うんですが。救済も何気ない日常にふとあったりするものと言うのは私には理解できる範囲だったので。実感できる描写ができているかどうかは……個人の感覚かとごにょごにょ。
「世の中にそこまで悪い人はいない」思想は、前述しましたが「こいつ根っからのマジキチだ!」ってのがいなくて、壊れキャラの壊れた理由や経緯がやたら美しく書かれてるところからそう感じられているのでは。「世の中に」じゃなくて、「僕の創った世界とそこに生きているキャラは壊れてて歪んでて醜くて(※凛様除く)、そして繊細で美しいんだよ」という主張が見え隠れしている気がする……と自分でも今気づきました。そういう意味では確かにキャラクターを突き放せない方ですね。凛様系大活躍キャラがいなかったので今回騙されてました。中二ワードをちりばめてもがっつり毒の部分まで踏み込めてないのもそのせいな気がします。

 T氏の作品て現在全く読んでない(世間の評価も気にしたことなかった)ので明言できることが申し訳ながらないのですが、私の結論がKalafina万歳であることは変わりません☆ミ

 熱いご感想ありがとうございましたー!

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