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基本的な考え方からまず説明します。※もともと友人あてに打ったテキスト流用してるのでいろいろ文体砕けすぎてます。
人間まず、「外向型」「内向型」に分かれます。外向、内向ってのは興味が向かう先が自分の外側か内側か。外向型は自分自身のことより周囲の人や物に注意が向いてて、自然で自由な感じがするけどその人自身の存在感はあんまりない。内向型は自分自身のことに興味が向いていて、周囲の影響を怖がるかのように自分に閉じこもって不自然で窮屈な感じがするんだけど、黙ってそこにいるだけなのに妙に存在感がある。
次に判断基準に使う機能が思考、感情、感覚、直観の四つ。思考と感情は合理型、感覚と直観が非合理型なんだけど、対立するのは思考対感情、感覚対直観。思考機能が発達してる人は感情が劣等機能になるわけです。
この二つの分類が合わさって、外向的思考タイプ、内向的感覚タイプ、など八つのタイプに分かれます。正反対になるのは外向的思考タイプと内向的感情タイプ、といった具合になります。正反対のタイプの場合、自分の未発達な無意識がものすごく刺激されるので、男女だと一目惚れからの大恋愛になる(他の人から見ると、なんで? みたいな人がすごく美形に見えたりする)ことが多いそうな。しかしあまりに反対すぎて、結婚してから価値観が全く合わずに喧嘩が絶えず失敗に終わる場合がほとんどらしい。
では各タイプについて個別に打ちましたが、内向タイプばかり長いのはユングやる人間が基本内向型だからと思われます(心理分析に興味持つ人間は内向型なんだそうです)。
では続きに各タイプの特徴などつらつらと。
人間まず、「外向型」「内向型」に分かれます。外向、内向ってのは興味が向かう先が自分の外側か内側か。外向型は自分自身のことより周囲の人や物に注意が向いてて、自然で自由な感じがするけどその人自身の存在感はあんまりない。内向型は自分自身のことに興味が向いていて、周囲の影響を怖がるかのように自分に閉じこもって不自然で窮屈な感じがするんだけど、黙ってそこにいるだけなのに妙に存在感がある。
次に判断基準に使う機能が思考、感情、感覚、直観の四つ。思考と感情は合理型、感覚と直観が非合理型なんだけど、対立するのは思考対感情、感覚対直観。思考機能が発達してる人は感情が劣等機能になるわけです。
この二つの分類が合わさって、外向的思考タイプ、内向的感覚タイプ、など八つのタイプに分かれます。正反対になるのは外向的思考タイプと内向的感情タイプ、といった具合になります。正反対のタイプの場合、自分の未発達な無意識がものすごく刺激されるので、男女だと一目惚れからの大恋愛になる(他の人から見ると、なんで? みたいな人がすごく美形に見えたりする)ことが多いそうな。しかしあまりに反対すぎて、結婚してから価値観が全く合わずに喧嘩が絶えず失敗に終わる場合がほとんどらしい。
では各タイプについて個別に打ちましたが、内向タイプばかり長いのはユングやる人間が基本内向型だからと思われます(心理分析に興味持つ人間は内向型なんだそうです)。
では続きに各タイプの特徴などつらつらと。
・外向的思考タイプ
客観的な事実に基づいて筋道立てて考える能力に長けてる人。いろんな知識を集めるのが好きだし、それを頭の中で体系的に組み立てるのも巧い。積極的な行動力も備えているし、複雑な状況に遭遇してもすぐ重要なポイントを見付けるので、社会的に成功する人が多い。ただ、「自分の考え」というものは持ってない。理想とか主義とか、そういうのは苦手。平和がどうした正義がどうしたとか、そういったことについての複雑な問題には触れようとしない。理想じゃなくて、具体的な科学技術の進歩なんかに興味を示す。
内向的感情機能が劣等なので、感情表現がへたくそ。奥のほうに深い感情を秘めてるけど、自分でも気付いてない事が多く、まわりはもっとわからない。恋人に深くて忠実な愛情を持つ人が多いけど、まず甘い言葉も言わないし、話しかけられてもああとかうんとか言うだけ。旅行とかにも連れてってくれない。そもそもこのタイプはなんで甘ったるい言葉とかプレゼントとか、そういうもんが嬉しいのかが全く分からない、という女からすると非常につまらない人です。でもなんとなくやさしさを感じさせる人ではある様子。男性に多く(というか女性には滅多にいない、いたとしたら天才か精神異常とまで手持ちの本には書いてある)、忠実性と感情面の幼稚さから、しばしば母親と結ばれたまま情緒的に独立していない事がある……と。マザコンてことだろうか。
・内向的思考タイプ
外的情勢がどうあろうと自分の理想や主義を掲げるのはこのタイプ。事実がどうこうより、自分の心の中に浮かび上がってくる考えを筋道だてて追うのが得意。事実の研究から始めても、それに対する自分の考えはこうだ、と最後は自分に帰ってくる。事実の発見より、新しい考え方を発明するほうが重要って人。事実は、自分の考えの証明のために必要なだけ。
で、このタイプの人は、一回こうだと考えたら、その考えをなかなか変えない。深遠で独創的な考えをもってるけど、それに自信を持つあまり、少々事実を変えても自分の理念に当てはめようとする。たまに客観的事実を全く無視したりもする。とにかく頑固。変人奇人に見えるけど、新しい物理学の理論とか、数学の方式を発表したりするのはこのタイプ。(ただそれには直観機能も必要)
内向的思考タイプの思考は理論のために理論を作るようなところがあって、次第に現実から離れて空想の世界に行ったりする。コギトエルゴスムならぬ、「我考える、故に我考える」。考えが空回りして着地点を見失ううえ、他人の助言や注意は耳に入らないので、傍から見ると冷淡で強情でわがままで傍若無人。自分の考えを脳内で発展させる時にはそれが異端かどうかとかはまったく気にしないのに、発表するとなると非常に臆病。さらに自己宣伝が大嫌いで現実に対処する能力が低いので大抵報われない。このタイプは、「最初っからこんなにはっきりしてることが、なんで他人はわからないんだ?」と思うそうな。というわけで社会的に成功することはまれだが、独創的な考えをもってるので、時間をかけて付き合うととても面白いタイプ。こっちも男性に多い。外に向かう感情機能が劣等なので、幼稚でしつこい感じがする。打算抜きで真摯に異性を愛するが、的外れで気が利かないためうんざりされる。しかも本人はそれに気が付かないので結構始末に悪い。
外向型もそうだけど、思考タイプの人間は最初に目についた異性に忠実。感情面での判断や整理能力はほぼゼロ、良く言えば純真。孤独で寂しがり屋。外向的感情タイプを不純だと嫌う癖に一番弱い。ものわかりよく優しく近寄ってこられるとすっころぶ。
・外向的感情タイプ
感情表現が豊か、という意味ではなく、TPOにあわせて自分の感情を使い分けられる人。相手に合わせるのが得意だし、すぐ長所を見付けるし、人間関係得意。女性に多いけど、日本の場合男性も結構多い。ちょっと大げさなお世辞を言ったりするけど、本人的にはお世辞ではなく心からそう思って言ってるので、周りの人もいい気分。自然とパーティーの花形になるタイプ。自分のことより他人を喜ばせるのが好き。そのためなら多少自分が犠牲になっても全然気にしないが、行き過ぎておせっかいになったりもする。流行にも敏感だし、自分に合ったパートナーを選ぶ。
弱点は思考なので、とにかく考えることが苦手。特に哲学とかが駄目。なのに男の場合、逆にそう言うのに憧れて手を出して良くわかってない理論を振りかざしてまわりをぽかんとさせたり。女性の場合は、一言で言うとヒスを起こす。理屈にならない、攻撃的で否定的な言葉をわめきだす。このタイプの女性は、いつも感じよく見えるけど、裏ではものすごく批判的。そういう部分を自分自身の反省には決して用いず、他人の批判に使う。しかしこれは無意識にやってるので、自分が攻撃的、批判的である事に気が付かない。どんなに論理的に正しい考えでも、自分の感情に合わなかったら意味がないのでポイ。
他人のことにかまけて生きてるので、一人でほっておかれると弱点の内向的思考が自己否定をはじめる(劣等機能は基本的に攻撃的で否定的にやってくる)ので、ヒスったあとにひどく落ち込む。優しい思いやりのかげに冷たい無責任な考えをもっている。
・内向的感情タイプ
自分の中の好き嫌いの基準がはっきりしていて、それに忠実すぎて、その基準にそぐわない人間をまったく無視してしまうもんだから、自己中心的で傲慢に見える。口数が少ないので誤解もされやすい。物静かで神秘的な雰囲気の持ち主。落ち付いた重みのある説得力を持ってるので、相手をイラつかせないで道徳や倫理について説く事ができる……が、前述の通り好き嫌いが激しいのであまり多くの人の相手はできない。相性が良ければカウンセラー的役割にいると有難いタイプかも。
他人ははじめっから眼中にないので、他人のすることに口を出したり自分の思い通りにしようとかは全く考えない。このタイプの人間に惚れるとキツい思いをする羽目になる。
とても優しい人間なんだけど、感情を表すのが下手。他人から情熱的な接近をされたり、他人の激情を見るのが大嫌い(静かに仲良く一緒にいるのが好きらしい)。このタイプの人の感情は深く心の奥底に沈んでいき、個人的な相手には全く示されないけど、全人類の上に深い宗教的な同情となって投げかけられる。「全人類の悲哀を一身に背負ったような気分で静かに生きている」そうな。
弱点は外向的思考。それは未熟で野心的であり、無意識に表れるので漠然として重苦しく、呪術的な雰囲気となる。この神秘的な感じに外向的思考タイプはもっぱら弱いとか。で、このタイプは女性に多いんだが、その自分の中の弱点に負けるとものすごい悪女になる。支配的でうぬぼれて我儘で手がつけられない女に変身するそうな。他人を全て敵とみなし、自分を傷つけようとしていると考え、先手を打って対抗するためにどれだけ卑怯にも冷徹にもなれる、とのこと。偽善なんぞへのかっぱ、らしい。
感情面では何物にもとらわれず、外からはじっとしてるように見えてもこの人自身は勇敢な行動を取る。しかしそれが極端に走ると、センチメンタルで出しゃばりで病的なうぬぼれと見られたりする。ジャンヌ・ダルクが歴史的代表例として挙げられている。
理想主義で倫理的、几帳面な真面目人間。神秘的で影響力が強く、危険ながら有能、だそうです。
・外向的感覚タイプ
現実の物事を身体的な感覚で感じ取るのが得意……部屋に入った瞬間に、何人の人がいて、どんな服着てたか、誰と誰が隣同士で座ってたか、何がどこにあったか、を理解する人ってことらしい。こう言った物事に関しての記憶力も良いそうな。優秀なエンジニアに多いタイプとのこと(他には登山家とか商人)。良く注意して周囲の状況を確認して山に登るとか、機械の故障を発見するのが早いとか、布を見ただけでどういう種類の布かわかる、とか。センスもいい。しかし、どこか心がないような印象を与えるとも書いてある。
エンジニアなんかは、身も心も機械に捧げていて、考えたりしないし、感情もないし、直観は気狂い染みてるとしか思えない縁のない存在。思考は抽象的すぎて現実から離れる感じがするとか。「理論は意味のないもの、真実は具体的な事実の観察にある」だそうだ。理論は移り変わるが、事実は絶対に変わらないから、実験による観察が大事で背景理論はどうでもいいらしい。
このタイプは快楽主義者が結構いる。ヤボが嫌いでかっこいい事が身上。でも実はお化けの話が大好きだったり。これは無意識の薄気味悪い直観がいきなり顔を出すから、とある。なのでオカルトが弱点で、新興宗教にハマったりも。ものごとの合理性にとらわれないので、自由で奔放に見えるが、現実的でものごとにとらわれわすくもあるので、はたからみてるほど実は自由奔放ではない。堅実で観察力に富んでいるが直観的な想像力は幼稚で迷信的、部分にこだわり総合的判断力に欠ける。
日本の美的感覚は、この外向的感覚が非常に洗練されたものであるらしい。
・内向的感覚タイプ
目の前で起こったことや人の印象を、細部にいたるまでのみこんでゆっくり自分のものにする、らしい。何をするにもゆっくりした印象を与えるが、反応が遅く表れるだけでべつにとろいわけではない。冗談聞いてもその場ですぐ笑いだしたりしないタイプだそうな。
性格や情景の描写がうまい作家とか芸術家にいるタイプ。しかし一見何考えてるかわからないので誤解されやすい。自分から感じた内容を発さないので、物静かで受動的あるいは理性的かつ抑制的に見える。このタイプ自身が吸収した内容も、主観的な印象が加わり現実からは離れて行ってしまう。なので相手は無視されたと思うし、このタイプも自分で現実がよくわからなくなったりすることもある。
自分の受けた印象が、望んでいるものとあまり一致しない時は興味のなさそうな中立的態度をとり、強烈なものは排除、極端なものは和らげる……周囲からの影響を自分にとって適当な範囲にとどめておこうとする、とある。しかし受けたイメージがものすごく強かったり、理想と一致したときは無意識の欲求にかられてはたからみると錯覚めいた不思議な行動をとるとのこと。
他人の攻勢や支配欲の犠牲になりやすく、普段はそれを我慢しておとなしい感じを与えるが、とんでもないところで反抗心や頑固さを発揮してその腹いせをする。芸術家的な表現能力を持っている場合、緻密な観察と独創的な描写で素晴らしい傑作をつくりだすことがある……が、このタイプはその才能が世間に認められないと悲劇的結末を迎えることがほとんどだそうだ。成功例はシャガール、現在こそ巨匠だが生前認められなかったゴッホがこのタイプ。シャガールなんか「なんだこれ?」的な幻想的な絵を残してるが、彼にとって現実はああ見えている。このタイプ自身は比較・判断能力がないので気が付いてない事が多いが、神話的世界に住んでるようなもので、周囲のものすべてが慈悲深い神々にも意地悪な悪霊にも見え、現実からどんどん離れて行ってしまう……と。それでも大抵は閉鎖的な自分の世界に満足して、現実となんとかやっていけるらしい。
弱点は外向的直観。将来への道は閉ざされ、変わりない繰り返しばかりが現実として見える。大抵方向音痴で現実に対する鼻が利かない。素晴らしく幻想的なイメージは持っているが、解釈は部分的で総合的判断力に欠ける。このタイプにとって周囲のものに対する直観は曖昧で暗く危険であり、否定的で原初的、かつ破壊的。表面に出る性格は無邪気なのだが、それとは対照的な無意識の影が他人に威圧感を与えることもある。この劣等機能がうまく働かず敵にまわった場合、破壊的な攻撃性となって現れる。
・外向的直観タイプ
一言で言うとカンがいい人。商売運に強い。流行を予測したり、世の中の新しい動きに敏感に反応するのが得意。埋もれている才能ある作家や芸術家を嗅ぎ分けて引っ張り出すタイプで、それが生きがいでもある。しかしそういうことをしてるうちに弱点である内向的感覚が刺激されて、自分で創造活動を始めようとして失敗したりする。
直観タイプはカンを最高の状態で使う為に対象を詳しく見ない。部分的な観察をさけて全体の状況をつかもうとする。一つの考えにとりついてそれがゆっくり熟すのを待つことができない。アイディアがいくつも浮かんで、考えが飛躍するので落ち着いていられず、自分で新しく仕事をはじめてもそれが完成するまで待てない。自分の体や身体的欲求を気にしないので多少の疲労や空腹は無視して働く。
思考や感情に興味がなく、周囲の幸不幸にも気が付かないので、冷たくて向こうみずと思われたりする。女性に多いタイプ。頭が良いと言われる女性は思考ではなく直観で総合的判断を下している……とある。
男性女性問わず、現実的な感覚が歪んでいて、全然似合わない異性に突然引きつけられて別れられなくなることがある。無意識が強制的に働くのでコントロールできないそうな。自由奔放で、理性の制約を払いのけようとしてかえってそれに縛られる、らしい。
傍若無人で無遠慮に見えるが、それは誰にでも見えるようなものを最初から見ておらず、直観によって対象を超えた遥か先に視点が向いているからで、傲慢だったり悪意があってのことではない。このタイプは開放と自由を求めて新しい世界へシフトしようとする。特にそれが新しい可能性である場合、誇大的なまでの高い評価を与えるが、新天地への橋にすぎないので役割が終わるとさっさと捨ててしまう。これを繰り返すので、種をいろんなところに撒くが収穫者にはなれない。だが常に世に新しいものをもたらす開拓者。
・内向的直観タイプ
カンが心の内に向かうので、シャーマンに多いそうな。ユングって理論がオカルトに走ったけど、その集合的無意識からのメッセージを伝える人……とされている。芸術家や詩人にも多い。しかし彼らの作品はなんつーかこう不可思議。ニーチェのツァラトゥストラがこのタイプの芸術の代表として挙げられている。さっぱり読めなかったのもあり、私はどうもこのタイプがうまく理解できない。
世間から認められない天才、才能はあるが社会的に埋もれている大人物、馬鹿か利口かよくわからない変人が多い……なんとなくそれはわかる。
倫理や道徳はあまり関係なく、美的感覚も独特で普通とは違う。直観も現実的なものとは一致しないし、象徴的で話す言葉は主観的、他人にはなかなか理解できない。さらに世間を納得させられるような合理的根拠も構成もない。宗教的な信仰告白を述べているような雰囲気で、「荒野の説教者」と書かれている。
弱点が感覚機能なので、身体的欲求に気が付かない。そうでない感覚も、非常におかしかったりする。ギリシャ哲学を勉強するって話から、まずギリシャそのものについて学ぼうとギリシャの地図を描きはじめて色塗って終わった、なんて人がいたらしい(これは相当に極端な例らしいが)。それだけなのだが、その人にとっては劣等機能である感覚との出会いということで、そう言う意味では非常に勉強になったし、実際その人はその時間がものすごく楽しくて十五年たっても良く覚えてて、どんなに楽しいか語ったそうです。
ちなみにこのタイプはわざとではないが時々飛んでもないでたらめを語ったりする。目の前にある現実を見てないので、びっくりするほどいろんなことを見逃している、らしい。花の咲いた散歩道を延々歩いていて、出口でちょこんと離れたところに花を見付けて大騒ぎ……なんてことをするのがこのタイプとのこと。
さらにこのタイプは性的な事がすごく苦手。異性に近づく事は感覚的機能が必要で、この手の問題になると彼らはどうしていいかわからないらしい。
ニーチェをあげたが、他にヤーコブ・ベーメというドイツの神秘主義者がこのタイプらしい。彼の文章は混沌かつ難解、情動的ながら現在でも神秘主義について語る時には重要な文献だそうです。
以上八つのタイプに分かれるのだが、基本的には2~3タイプの複合型であることが多い。一番優れた機能と、次に優れた機能を同時に使って物事を判断し行動する。
しかし思考と感情など対立する機能が同程度発達している場合、どちらの機能で物事を判断していいかわからなくなるため決断力に欠けた人間になってしまう。
客観的な事実に基づいて筋道立てて考える能力に長けてる人。いろんな知識を集めるのが好きだし、それを頭の中で体系的に組み立てるのも巧い。積極的な行動力も備えているし、複雑な状況に遭遇してもすぐ重要なポイントを見付けるので、社会的に成功する人が多い。ただ、「自分の考え」というものは持ってない。理想とか主義とか、そういうのは苦手。平和がどうした正義がどうしたとか、そういったことについての複雑な問題には触れようとしない。理想じゃなくて、具体的な科学技術の進歩なんかに興味を示す。
内向的感情機能が劣等なので、感情表現がへたくそ。奥のほうに深い感情を秘めてるけど、自分でも気付いてない事が多く、まわりはもっとわからない。恋人に深くて忠実な愛情を持つ人が多いけど、まず甘い言葉も言わないし、話しかけられてもああとかうんとか言うだけ。旅行とかにも連れてってくれない。そもそもこのタイプはなんで甘ったるい言葉とかプレゼントとか、そういうもんが嬉しいのかが全く分からない、という女からすると非常につまらない人です。でもなんとなくやさしさを感じさせる人ではある様子。男性に多く(というか女性には滅多にいない、いたとしたら天才か精神異常とまで手持ちの本には書いてある)、忠実性と感情面の幼稚さから、しばしば母親と結ばれたまま情緒的に独立していない事がある……と。マザコンてことだろうか。
・内向的思考タイプ
外的情勢がどうあろうと自分の理想や主義を掲げるのはこのタイプ。事実がどうこうより、自分の心の中に浮かび上がってくる考えを筋道だてて追うのが得意。事実の研究から始めても、それに対する自分の考えはこうだ、と最後は自分に帰ってくる。事実の発見より、新しい考え方を発明するほうが重要って人。事実は、自分の考えの証明のために必要なだけ。
で、このタイプの人は、一回こうだと考えたら、その考えをなかなか変えない。深遠で独創的な考えをもってるけど、それに自信を持つあまり、少々事実を変えても自分の理念に当てはめようとする。たまに客観的事実を全く無視したりもする。とにかく頑固。変人奇人に見えるけど、新しい物理学の理論とか、数学の方式を発表したりするのはこのタイプ。(ただそれには直観機能も必要)
内向的思考タイプの思考は理論のために理論を作るようなところがあって、次第に現実から離れて空想の世界に行ったりする。コギトエルゴスムならぬ、「我考える、故に我考える」。考えが空回りして着地点を見失ううえ、他人の助言や注意は耳に入らないので、傍から見ると冷淡で強情でわがままで傍若無人。自分の考えを脳内で発展させる時にはそれが異端かどうかとかはまったく気にしないのに、発表するとなると非常に臆病。さらに自己宣伝が大嫌いで現実に対処する能力が低いので大抵報われない。このタイプは、「最初っからこんなにはっきりしてることが、なんで他人はわからないんだ?」と思うそうな。というわけで社会的に成功することはまれだが、独創的な考えをもってるので、時間をかけて付き合うととても面白いタイプ。こっちも男性に多い。外に向かう感情機能が劣等なので、幼稚でしつこい感じがする。打算抜きで真摯に異性を愛するが、的外れで気が利かないためうんざりされる。しかも本人はそれに気が付かないので結構始末に悪い。
外向型もそうだけど、思考タイプの人間は最初に目についた異性に忠実。感情面での判断や整理能力はほぼゼロ、良く言えば純真。孤独で寂しがり屋。外向的感情タイプを不純だと嫌う癖に一番弱い。ものわかりよく優しく近寄ってこられるとすっころぶ。
・外向的感情タイプ
感情表現が豊か、という意味ではなく、TPOにあわせて自分の感情を使い分けられる人。相手に合わせるのが得意だし、すぐ長所を見付けるし、人間関係得意。女性に多いけど、日本の場合男性も結構多い。ちょっと大げさなお世辞を言ったりするけど、本人的にはお世辞ではなく心からそう思って言ってるので、周りの人もいい気分。自然とパーティーの花形になるタイプ。自分のことより他人を喜ばせるのが好き。そのためなら多少自分が犠牲になっても全然気にしないが、行き過ぎておせっかいになったりもする。流行にも敏感だし、自分に合ったパートナーを選ぶ。
弱点は思考なので、とにかく考えることが苦手。特に哲学とかが駄目。なのに男の場合、逆にそう言うのに憧れて手を出して良くわかってない理論を振りかざしてまわりをぽかんとさせたり。女性の場合は、一言で言うとヒスを起こす。理屈にならない、攻撃的で否定的な言葉をわめきだす。このタイプの女性は、いつも感じよく見えるけど、裏ではものすごく批判的。そういう部分を自分自身の反省には決して用いず、他人の批判に使う。しかしこれは無意識にやってるので、自分が攻撃的、批判的である事に気が付かない。どんなに論理的に正しい考えでも、自分の感情に合わなかったら意味がないのでポイ。
他人のことにかまけて生きてるので、一人でほっておかれると弱点の内向的思考が自己否定をはじめる(劣等機能は基本的に攻撃的で否定的にやってくる)ので、ヒスったあとにひどく落ち込む。優しい思いやりのかげに冷たい無責任な考えをもっている。
・内向的感情タイプ
自分の中の好き嫌いの基準がはっきりしていて、それに忠実すぎて、その基準にそぐわない人間をまったく無視してしまうもんだから、自己中心的で傲慢に見える。口数が少ないので誤解もされやすい。物静かで神秘的な雰囲気の持ち主。落ち付いた重みのある説得力を持ってるので、相手をイラつかせないで道徳や倫理について説く事ができる……が、前述の通り好き嫌いが激しいのであまり多くの人の相手はできない。相性が良ければカウンセラー的役割にいると有難いタイプかも。
他人ははじめっから眼中にないので、他人のすることに口を出したり自分の思い通りにしようとかは全く考えない。このタイプの人間に惚れるとキツい思いをする羽目になる。
とても優しい人間なんだけど、感情を表すのが下手。他人から情熱的な接近をされたり、他人の激情を見るのが大嫌い(静かに仲良く一緒にいるのが好きらしい)。このタイプの人の感情は深く心の奥底に沈んでいき、個人的な相手には全く示されないけど、全人類の上に深い宗教的な同情となって投げかけられる。「全人類の悲哀を一身に背負ったような気分で静かに生きている」そうな。
弱点は外向的思考。それは未熟で野心的であり、無意識に表れるので漠然として重苦しく、呪術的な雰囲気となる。この神秘的な感じに外向的思考タイプはもっぱら弱いとか。で、このタイプは女性に多いんだが、その自分の中の弱点に負けるとものすごい悪女になる。支配的でうぬぼれて我儘で手がつけられない女に変身するそうな。他人を全て敵とみなし、自分を傷つけようとしていると考え、先手を打って対抗するためにどれだけ卑怯にも冷徹にもなれる、とのこと。偽善なんぞへのかっぱ、らしい。
感情面では何物にもとらわれず、外からはじっとしてるように見えてもこの人自身は勇敢な行動を取る。しかしそれが極端に走ると、センチメンタルで出しゃばりで病的なうぬぼれと見られたりする。ジャンヌ・ダルクが歴史的代表例として挙げられている。
理想主義で倫理的、几帳面な真面目人間。神秘的で影響力が強く、危険ながら有能、だそうです。
・外向的感覚タイプ
現実の物事を身体的な感覚で感じ取るのが得意……部屋に入った瞬間に、何人の人がいて、どんな服着てたか、誰と誰が隣同士で座ってたか、何がどこにあったか、を理解する人ってことらしい。こう言った物事に関しての記憶力も良いそうな。優秀なエンジニアに多いタイプとのこと(他には登山家とか商人)。良く注意して周囲の状況を確認して山に登るとか、機械の故障を発見するのが早いとか、布を見ただけでどういう種類の布かわかる、とか。センスもいい。しかし、どこか心がないような印象を与えるとも書いてある。
エンジニアなんかは、身も心も機械に捧げていて、考えたりしないし、感情もないし、直観は気狂い染みてるとしか思えない縁のない存在。思考は抽象的すぎて現実から離れる感じがするとか。「理論は意味のないもの、真実は具体的な事実の観察にある」だそうだ。理論は移り変わるが、事実は絶対に変わらないから、実験による観察が大事で背景理論はどうでもいいらしい。
このタイプは快楽主義者が結構いる。ヤボが嫌いでかっこいい事が身上。でも実はお化けの話が大好きだったり。これは無意識の薄気味悪い直観がいきなり顔を出すから、とある。なのでオカルトが弱点で、新興宗教にハマったりも。ものごとの合理性にとらわれないので、自由で奔放に見えるが、現実的でものごとにとらわれわすくもあるので、はたからみてるほど実は自由奔放ではない。堅実で観察力に富んでいるが直観的な想像力は幼稚で迷信的、部分にこだわり総合的判断力に欠ける。
日本の美的感覚は、この外向的感覚が非常に洗練されたものであるらしい。
・内向的感覚タイプ
目の前で起こったことや人の印象を、細部にいたるまでのみこんでゆっくり自分のものにする、らしい。何をするにもゆっくりした印象を与えるが、反応が遅く表れるだけでべつにとろいわけではない。冗談聞いてもその場ですぐ笑いだしたりしないタイプだそうな。
性格や情景の描写がうまい作家とか芸術家にいるタイプ。しかし一見何考えてるかわからないので誤解されやすい。自分から感じた内容を発さないので、物静かで受動的あるいは理性的かつ抑制的に見える。このタイプ自身が吸収した内容も、主観的な印象が加わり現実からは離れて行ってしまう。なので相手は無視されたと思うし、このタイプも自分で現実がよくわからなくなったりすることもある。
自分の受けた印象が、望んでいるものとあまり一致しない時は興味のなさそうな中立的態度をとり、強烈なものは排除、極端なものは和らげる……周囲からの影響を自分にとって適当な範囲にとどめておこうとする、とある。しかし受けたイメージがものすごく強かったり、理想と一致したときは無意識の欲求にかられてはたからみると錯覚めいた不思議な行動をとるとのこと。
他人の攻勢や支配欲の犠牲になりやすく、普段はそれを我慢しておとなしい感じを与えるが、とんでもないところで反抗心や頑固さを発揮してその腹いせをする。芸術家的な表現能力を持っている場合、緻密な観察と独創的な描写で素晴らしい傑作をつくりだすことがある……が、このタイプはその才能が世間に認められないと悲劇的結末を迎えることがほとんどだそうだ。成功例はシャガール、現在こそ巨匠だが生前認められなかったゴッホがこのタイプ。シャガールなんか「なんだこれ?」的な幻想的な絵を残してるが、彼にとって現実はああ見えている。このタイプ自身は比較・判断能力がないので気が付いてない事が多いが、神話的世界に住んでるようなもので、周囲のものすべてが慈悲深い神々にも意地悪な悪霊にも見え、現実からどんどん離れて行ってしまう……と。それでも大抵は閉鎖的な自分の世界に満足して、現実となんとかやっていけるらしい。
弱点は外向的直観。将来への道は閉ざされ、変わりない繰り返しばかりが現実として見える。大抵方向音痴で現実に対する鼻が利かない。素晴らしく幻想的なイメージは持っているが、解釈は部分的で総合的判断力に欠ける。このタイプにとって周囲のものに対する直観は曖昧で暗く危険であり、否定的で原初的、かつ破壊的。表面に出る性格は無邪気なのだが、それとは対照的な無意識の影が他人に威圧感を与えることもある。この劣等機能がうまく働かず敵にまわった場合、破壊的な攻撃性となって現れる。
・外向的直観タイプ
一言で言うとカンがいい人。商売運に強い。流行を予測したり、世の中の新しい動きに敏感に反応するのが得意。埋もれている才能ある作家や芸術家を嗅ぎ分けて引っ張り出すタイプで、それが生きがいでもある。しかしそういうことをしてるうちに弱点である内向的感覚が刺激されて、自分で創造活動を始めようとして失敗したりする。
直観タイプはカンを最高の状態で使う為に対象を詳しく見ない。部分的な観察をさけて全体の状況をつかもうとする。一つの考えにとりついてそれがゆっくり熟すのを待つことができない。アイディアがいくつも浮かんで、考えが飛躍するので落ち着いていられず、自分で新しく仕事をはじめてもそれが完成するまで待てない。自分の体や身体的欲求を気にしないので多少の疲労や空腹は無視して働く。
思考や感情に興味がなく、周囲の幸不幸にも気が付かないので、冷たくて向こうみずと思われたりする。女性に多いタイプ。頭が良いと言われる女性は思考ではなく直観で総合的判断を下している……とある。
男性女性問わず、現実的な感覚が歪んでいて、全然似合わない異性に突然引きつけられて別れられなくなることがある。無意識が強制的に働くのでコントロールできないそうな。自由奔放で、理性の制約を払いのけようとしてかえってそれに縛られる、らしい。
傍若無人で無遠慮に見えるが、それは誰にでも見えるようなものを最初から見ておらず、直観によって対象を超えた遥か先に視点が向いているからで、傲慢だったり悪意があってのことではない。このタイプは開放と自由を求めて新しい世界へシフトしようとする。特にそれが新しい可能性である場合、誇大的なまでの高い評価を与えるが、新天地への橋にすぎないので役割が終わるとさっさと捨ててしまう。これを繰り返すので、種をいろんなところに撒くが収穫者にはなれない。だが常に世に新しいものをもたらす開拓者。
・内向的直観タイプ
カンが心の内に向かうので、シャーマンに多いそうな。ユングって理論がオカルトに走ったけど、その集合的無意識からのメッセージを伝える人……とされている。芸術家や詩人にも多い。しかし彼らの作品はなんつーかこう不可思議。ニーチェのツァラトゥストラがこのタイプの芸術の代表として挙げられている。さっぱり読めなかったのもあり、私はどうもこのタイプがうまく理解できない。
世間から認められない天才、才能はあるが社会的に埋もれている大人物、馬鹿か利口かよくわからない変人が多い……なんとなくそれはわかる。
倫理や道徳はあまり関係なく、美的感覚も独特で普通とは違う。直観も現実的なものとは一致しないし、象徴的で話す言葉は主観的、他人にはなかなか理解できない。さらに世間を納得させられるような合理的根拠も構成もない。宗教的な信仰告白を述べているような雰囲気で、「荒野の説教者」と書かれている。
弱点が感覚機能なので、身体的欲求に気が付かない。そうでない感覚も、非常におかしかったりする。ギリシャ哲学を勉強するって話から、まずギリシャそのものについて学ぼうとギリシャの地図を描きはじめて色塗って終わった、なんて人がいたらしい(これは相当に極端な例らしいが)。それだけなのだが、その人にとっては劣等機能である感覚との出会いということで、そう言う意味では非常に勉強になったし、実際その人はその時間がものすごく楽しくて十五年たっても良く覚えてて、どんなに楽しいか語ったそうです。
ちなみにこのタイプはわざとではないが時々飛んでもないでたらめを語ったりする。目の前にある現実を見てないので、びっくりするほどいろんなことを見逃している、らしい。花の咲いた散歩道を延々歩いていて、出口でちょこんと離れたところに花を見付けて大騒ぎ……なんてことをするのがこのタイプとのこと。
さらにこのタイプは性的な事がすごく苦手。異性に近づく事は感覚的機能が必要で、この手の問題になると彼らはどうしていいかわからないらしい。
ニーチェをあげたが、他にヤーコブ・ベーメというドイツの神秘主義者がこのタイプらしい。彼の文章は混沌かつ難解、情動的ながら現在でも神秘主義について語る時には重要な文献だそうです。
以上八つのタイプに分かれるのだが、基本的には2~3タイプの複合型であることが多い。一番優れた機能と、次に優れた機能を同時に使って物事を判断し行動する。
しかし思考と感情など対立する機能が同程度発達している場合、どちらの機能で物事を判断していいかわからなくなるため決断力に欠けた人間になってしまう。
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