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リクエスト頂きました神話語りですー。いや語りって言うほど語れてないな……。

 ええと、女神転生はプレイされている方でしょうか? 私の知ってる神話情報(自分でちゃんとソース調べて知識として身につけてないので、知識ではなくあくまで情報です……なので勘違いしてるやつとか論破されてる説を元にしてるのとかもおそらく大量にあります、従ってこの記事は話半分程度に読んでもらった方がいいと思います)って基本女神転生からはじまってるため、メガテニストの方ならご存知の話ばかりだと思うんですよね……。
 とりあえず、女神転生はプレイされてない&ある程度有名な各地の神話はご存知、って前提で話させて頂きますね。

 できればマイナーどころで好きな神話の人物・逸話を……とのことでしたが、どのへんがマイナーになるのかちょっと悩んでます。ギリシャ神話はパンピー・ヲタ問わずメジャー(そのぶん神話の数や諸説が多すぎる)だと思うんですが、一般知名度の低いグノーシス主義とかクトゥルーとかゾロアスターはヲタ的にむしろメジャーな気もするし……。
 あと私、言うほど神話知ってるわけではないのです、すみませんすみません。神々(天使・悪魔含む)の名前の意味とか、専門用語を「へー」って感じで見てるだけのゆるゆるミーハーです。神様紹介botで知った神もたくさんいます。ホメロスすらちゃんと読んでません……神話の内容より、存在や職能、名前の意味にまず興味が行って、そこで止まっちゃうんですよね(知人に「興味の範囲が鋭角的」と言われたんですが意味わかった……)。それでもよろしいでしょうか?

 というわけで(?)、とりあえずギリシャ以外でばばっと思いついたのを書かせて頂きます。

南アメリカだと、マヤではないんですが、アステカのトラソルテオトルと言う女神がなんだか好きです。不浄の女神で、特に性的なことと縁が深いのですが、不浄ですので罪全般と通じる女神です。でも一方で、アステカ最強の神である(ただしトリックスター神なのでいわゆる善なる存在ではないです、混沌的な神です。善なる神は別にいます)テスカトリポカに、罪が許されるよう仲介をしてくれる存在でもあるそうです。許しを請えるのは一生に一度きりらしいのですが。
 生贄大好きなアステカの神ですので、血なまぐさい面も持っています。古代多神教において、女神の名の下に神殿娼婦制度があるのは珍しい話ではないですが、もちろんトラソルテオトルも神殿娼婦を抱えていました。娼婦たちは戦士を相手にするのですが、役目を終えると殺されてしまったとのことです。

 他には……えーと「こんな神までいるんだ」と驚いたのはローマのヴィリプラカ女神です。夫婦喧嘩の守護女神です。でもギリシャのエリスみたいに諍いを煽る女神じゃなくて、仲直りの仲介役です。この女神の前では一人だけしか主張を訴えてはいけないので、喧嘩したらヴィリプラカ女神の像の前で存分に主張をするのですが、言いたいことを邪魔されずにすっきり、かつ相手の主張も黙って(冷静な状態で)聞くことで仲直りを促します。

 女神続いたので男性……だと気になってるのはクルースニクでしょうか。スラヴの吸血鬼ハンターなんですけど、吸血鬼と戦うときに豚とか牛とかに変身するらしいんですが……なんで豚?

 あとはヒンドゥーのガネーシャが象頭になった神話が「シヴァひでえ! ガキかあんたは!」って感じでなんでか好きなんですけど(でもよく考えたらヒンドゥーでちゃんと知ってるのこの神話だけだ……)、これはメジャーですよね? と言うわけでこれは一旦置いておきます。ちなみにこの神話は「夢を叶えるゾウ」がはやった時に、勤め先の人に教えたら「なんでそんな話知ってるの?」と変人扱いされました。なぜだ。

 インド方面に話が行ったところで、ペルシアと古代インド(ヒンドゥー確立以前)の神々と魔族は同じと言う話はご存知でしょうか。当時のペルシアとインドが敵対関係となったため、ペルシアでの善神は古代インドでは悪神に、古代インドでの善神はペルシアでは悪神になっています。どっちだけが正義ってわけじゃない、という事で善悪二元論があまり好きではない私はこの関係が面白いです。面白がってるだけでちゃんと調べてないんですが(駄目だこいつ)。
 ところでヒンドゥーの神々は流れ流れて日本へ&仏教に取り入れられましたが、インドで高位だった神は仏教では「天」とされてますね。これ、位としては低いんですよね。お地蔵様の方が偉いという。大昔にこれ聞いてびっくりしたんですけど、お地蔵様は「地蔵菩薩」なので天よりずっと偉いんですよね。この場合、ヒンドゥーの神々は零落させられたことになるのかな……。
 仏教といえば、チベット仏教って性秘術を扱ってたり、普段日本人が思ってる仏教と少々違いますが(中国を通してないからプリミティブさが残ってるのかな?)、なぜかダライ・ラマの転生は信じたい私です。

 えーとそれから、先ほど私は善悪二元論は好みでないと言いましたが、善悪二元論なゾロアスター教は何でか好きみたいです。理由は自分でもよくわかりません。キリスト教に影響与えてる(最終戦争思想)から? うーん。近親婚を奨励しており、また血族が教徒でないと信仰させてもらえないらしいですが。
 キリスト教関連だと異端のグノーシス主義も好きです。こちらもまた詳しいわけではないのですけど、善悪がひっくり返っちゃうのが面白いなあと。キリスト教は異教の神々を悪魔=堕天使としましたが(天使として取り込まれた神もいるようですが)、有名どころの地獄の蠅の王ベルゼブブ、堕天前は熾天使で聖歌隊の隊長だったって話には思わず「はえっ!?」でした。

 北欧神話は詳しくないのですが(多分銀英伝マニアの方のほうが私より詳しいと思います。あとワーグナーファンの方とか)、ロキはなんか好きです。トリックスターを面白く感じるみたいです(なのにゼロス最萌えじゃないんだよなあ……なんでだろ)。牝馬に変身してスレイプニル産んだり、なにやってんのあんた、みたいなところが。
 そう言えばマーベルではソー(雷神トール)とロキが兄弟ですが、ロキはオーディンと義兄弟なはず……オーディンが隻眼なのはちゃんとしてるのに妙な改変をしてるなあ。シフも映画じゃ金髪じゃなかったし。
 それ以外だと単純にラグナロクの「神々の黄昏」という和訳がカッコよくて好きです。

 ええとそれ以外は……何で見たんだったかな? 日本神話なんですけど、下ネタ混ざります。
 多神教って神々も普通に情交して子を成しますが、伊弉諾(イザナギ変換された! あれでもこんな字だったっけ? 記憶曖昧)とイザナミ(こっちは変換されなんだ……なぜだ)が子を作ろうとしたとき、やり方がわからなくて鳥に教えてもらったって話を聞いたことがあるんですよね。で、見本にしたのがいわゆる正常位だったので、イザナギイザナミも正常位で子づくりしてたとかいう。特別好きな話ってわけではないんですが、なんか記憶に焼き付いてます。他には尻から果物出してぶっ殺された女神がいたような。
 神々の情交と言えば、和歌山にヒンドゥーの神が情交している(と言ってもほとんどシヴァとその神妃だったような)曼荼羅や像ばかり集めた小さな美術館があるのですが、ちゃんと行って見たいなあ。知らずに入って逃げちゃったんですよね一回。

 シモ系だと、ケルトのクイーンメイヴが自身の経血を酒に混ぜて諸王に飲ませてたなんて話があるようですね。冷静に考えると気持ち悪い話のはずですが、なぜか嫌悪感がわきません。設定しか知りませんが、妖しさとエロスを感じます。
 シモの絡む馬鹿話だと聖書の誤訳で生まれたミルメコレオとかいますね。ライオンの精子が蟻の卵にかかって生まれたモンスター? なんですが、蟻の食べ物しか食べられない体なのに、獅子の誇りを持ってるためそんなもん食えんと餓死したっていう。ギリシア語に翻訳するときだったかギリシア語から翻訳するときだったか……なんでこんな誤訳生まれたんだろ?

 もうひとつシモネタ。私クトゥルーはインスマスの影だけ読んで挫折中なのですが、最初にハイドラと交わった男はすげえと思います。勇者です。私は男じゃないのでよくわからんのですが、よくちんこが臨戦態勢になったよなーと。人類的には余計なことしやがってですが、ある意味英雄だと思います。クトゥルーといえば、クトゥルー神話の中にカウントできる話ではないですが、二重螺旋の悪魔という小説面白いですよー。絶版されちゃってますけど。面白いのに。

 ちょっと脱線が酷くなってきましたのでとりあえずこのあたりで切りますね。
「この話の前提知らんから意味わかんねえよ!」って部分がありましたらすみません。

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