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ブログお久しぶりです。ついったまとめもやってなかった……。(てかついったまとめカテゴリって需要あるんか。公開アカウントで)

ドラゴン・タトゥーの女観て来たのでだかだかっと感想書きます。
ネタバレってますの。勢い優先で色々書きまするー。あ、文句かなり多めです。

※原作・及びスウェーデン版未見感想っす。

脚本・音楽・演出・カメラワーク・主演女優その他もろもろ、かなりな高得点なのに全体に点数を付けるとかなりのマイナスという不思議映画。後味が悪すぎる、後味が。セブンは「あーまあ、はい、予想できました、後味が悪いのは座りどころが見つからないからです」ですませられたんだけど、これは本気で頭かきむしるレベルで後味悪い。余韻? なにそれおいしいの?

私がアホと言うのもあるが、まず実業家一族の人間関係、解決するまで把握できんかった。
で、ミカエルとリスベットが協力関係に至るまでが長い。全然手掛かりが見つからない! 時間ばかり過ぎていく! ……あれこれひょっとして、から小さな小さな糸口をつかみ、そこから芋づる式に手掛かりが出てきて怒涛の展開、はいいんです。ただ、とにかくそれまでが長い。でもって、まあそうなるよなならんほうがおかしいよなと思ってはいたけど、ものすごくキツいレイプシーンがうああああああああ!
そんでスウェーデンが舞台なのに、印刷物その他の言語が全て英語っておかしくね? スウェーデン語で書いて、字幕出せばいいじゃん……と思ったけど日本以外では字幕って不評なんだっけか?
で、リスベットが「信用したことを伝える」(に限らないけど、)コミュニケーションの方法を「肉体関係に誘う」しか知らない、というのは全くOKなんだけど、あの結末につながると、男女関係になったことがもう悲惨すぎる。あとモザイクなんとかしてくれ。嫌悪感を持つべきなのか笑うべきなのか判断に困っている。
ハリエット失踪・連続惨殺事件の全貌は、ぶっちゃけミステリーとしてはたいしたことない。CMみただけではもっとでかい話になるのかと思っていたから、肩すかしなくらい想定の範囲内で小さくまとまっている。まあサイコっぽい作品じゃよく出て来る気がするし、欧米ならばかなりリアリティもあろう。(日本でも意外とあるようですけどね)
で、ナチ全開の伯父はナチなだけで性癖(とユダヤ以外への対応)はまともだった、ハリエットの親父は呑んだくれなだけに見せかけてサドでバイで近親ショタロリペドというジルドレ並の変態性癖五重苦のうえ隠れナチだった、でいいの? レビ記に見立てた少女殺人、ユダヤ蔑視。いやユダヤ蔑視は違うのかもしれん。ん? でもとりあえずマルティンも親父にレイプされてて性癖歪んだ、は確実だよねセリフから見て。
で山場、マルティンに拷問部屋で殺されかけるシーン、マルティンよ、なんでエンヤのオリノコ・フロウを流す。すげえミスマッチ。「そこはワーグナーだろ!」と根拠もなく、ワーグナーも詳しくないのに思わず内心突っ込む。いや、なんかこう狂気を抱えてる人間が好む(似合う)のはワーグナー、みたいな変な偏見があるの。理由はない。親父がナチでドイツ嫌いに走ったのか?

とはいえあれこれ文句はつけたが、ほぼやりつくした感のある王道話を、大したひねりも加えずに面白く描く、と言うのはすっさまじく力量のいることなので、そこはすごい。素直にすごい。
あと、バディってのはツーマンセルで動くことではない、という話と言う意味で、そこは大成功。相手を尊重し、自分の能力を最大限生かしてできることをする、各個の単独行動を重ねるだけでも充分以上にバディは成立するというのがよく伝わってきます。
音楽は好みどストライク。サントラ購入します。(それだけにエンヤが浮くわー)

この1作で終わりの映画、としてみると、面白いけどやっぱりマイナス。「頼むから削いでくれ!」という部分が多い。そのくせへんなとこはやたら簡単に流す。ミカエルが敗訴したなんとかいうの(とにかくこの映画、登場人物の名前が覚えられない)がマフィアと絡んでました、死体見つかりました、頭に銃弾三発マフィアの仕業でしょう、って、マフィアなら完璧に隠すか、死体発見させるなら見せしめだからもっとえげつなく殺すだろうよ。
で、そいつを失墜させるためにリスベットがいろいろやる部分がこれまたやたら長い。この1作で終わりにするのであれば、普通に依頼主からもらった情報であいつは有罪判決受けました、のニュース流して、リスベットが元後見人とチェスをしながら「友達ができたの」で終わりでいい。あれならいっそリスベットを死なせてやってくれとすら思った。
あとタイトルをなんかもっと別のに変えんといかん。この一作だけで見るなら、タイトルと内容が全く結びついてない。
続編を作るにしても、なんかさあ、もっとこうさあ、あるだろなんかやり方が。

原作であるミレニアムシリーズの概要をざっと調べてみたが(というかこのものすごいワールドベストセラーを全然知らなかった私も私なんだが)、要するにこの話、ミレニアムシリーズの第1作目ではなく、長い長いプロローグ、「ドラゴン・タトゥーの女」=リスベットの顔見せにすぎんのね。
彼女の有能さと社会不適合ぶりを描くため、そのためだけにハリエット失踪事件を使った話。失踪事件および解決後のごちゃごちゃ、はただの材料、舞台装置にすぎない。ちなみにレビ記云々は「またかよ」と友人と言いあったが、原作からの話だった模様。というか結構原作に忠実? なのか? とくに具体例はあげられないが、小説だとどこにも救いがなくてもまだわりと耐えられるんだけど、やっぱ実写でビジュアル伴うとダメージが半端ないわ。

続編ちゃんとやらないと、この映画は最終的な評価が下せんな。シリーズ2作目から「リスベット」自身の話をやるわけで、それがないと前半の彼女が受ける、まさに吐き気を催す邪悪レベルの仕打ちはかなりの蛇足だし、「ドラゴン・タトゥーの女」というタイトルは全くの的外れになるし、ラストはただすさまじく後味が悪いだけ。
1作完結前提で見たから、「セブンといい、この監督は安易なハッピーエンドにカウンターパンチを食らわせてるつもりなのか、それとも視聴者を不愉快にすることが目的なのか」とまで発言しちゃっただすよ私は。あ、ファイトクラブはじめ、この監督の作品はセブンしか見てません。うん、セブンの人って知った時点で嫌な予感はしてたんだよ、サイコな雰囲気だし。でも話気になってん……。セブンといいこれといい、西洋の反応はどうなんだ。フランダースの犬は改変するくせに、西洋の感覚はときどきわけのわからない方向にズレる。と感じるのは私だけか。いかんせん西洋文化も歴史も知らないからな。
2作目3作目をちゃんとやってそこまで観ないとにんともかんとも。その内容によってこの映画への評価は爆上がりしてもおかしくない。かなり面白くはあるから。
最近はシリーズ化前提の映画が妙に多い気がするが、それでもある程度、1作だけでも座る場所をみつけられる(座り心地が良い悪いは別として)つくり(オチ)にしてほしいのはワガママですかね。うん、好みってすごく個人差あるしね……。

原作読もうにも積み本が多すぎて悩む。本屋にあるうちに買っとくべきだろうか。
ルーニー・マーラは今後チェックしときたい女優。
やせぎすで黒髪で色白で碧眼てすっげツボ。あのファッションでも美しさが損なわれていない、むしろ凄みと色気がすごいとか、もうチートだ。

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